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2005年02月13日

天才少年&怪人 Part2

さて、続きを。

後半はいよいよお目当ての "チャイコフスキー/交響曲第5番 ホ短調 Op.64" です。
結論から言ってしまうと、すごく良かったです。いや、ほんとに良かった。ホールの音がよかったし、オーケストラの演奏がよかったし、曲も(知ってたけど)よかった。自分はクラシックのコンサートにそんなに行ったことがあるわけではないのですが、他の人が見てもきっと良かったと思うんじゃないかなあ。少なくとも私は大満足でした。
なにより、家でCDやiPodで聞いているのがいかに半端なものかというのを思い知らされました。特に低音弦のパートが、本当によく聞こえて、これが本来の音なのか!と、目ウロコ状態でした。

チャイコフスキーのこの曲は、チェロとコントラバスという低音の弦が準主役と言っていいほど多用されています。(いや、多用されていることに改めて気がついたのですが)。そして、このパートが全体の出来を左右するように思いました。しかしながら、このオーケストラの低音弦はどっしりと安定したいい演奏を聞かせてくれました。第1楽章の出だしのあの重ーいテーマと、第4楽章の出だしの力強いテーマと、どちらもとてもよかったです。

さらに、オーケストラは生で聞かないとだめなんだな、と心底感じました。音のダイナミクスやパートごとの音量バランス、全体の音の厚みなど、想像していたものとはまったく異なり、本当に驚きました。きっとホール自体の音の良さも影響しているのだと思います。

曲については、チャイコフスキーはきっとかなりベタな方だと思うのだけれど(同じ時代の他の作曲家と比較するといかにベタな曲かがわかる)そんなことには関係なくこのわかりやすさに惹かれてしまっています。他の交響曲もぜひ聞いてみようと思います。そして機会があればまた生で聴いてみたいものです。

最後になぜ「怪人」なのかを。読響から送られてきたチラシには「怪人ラザレフ 怒涛のチャイコフスキー」というタイトルがついていました。このセンスになんとも読売感が出ています。ちなみに天才少年の方のキャッチコピーは「美少年・神童・サラブレット!」とこちらもすごいです。ちなみにタイプミスではなくほんとにサラブレッ「ト」と印刷されてました。

というわけで天才少年&怪人のお話はおしまいです。彼らのおかげで充実した1日でした。

投稿者 zen : 2005年02月13日 02:17

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